爪に黒縦線が1本だけ入っているのはなぜ?
2024年8月4日
こんにちは!健康な爪の人が通うネイルサロン&ネイルスクールCu-tooです。
今日は爪の黒い縦線はなんでできる?原因と対処法をご紹介させて頂きます。
原因としては悪性のほくろや、加齢による影響が考えられます。
〖原因1〗内出血
指をドアに挟んだり、爪の上に物を落としてしまった時に爪の下で出血が起こる時があります。
出血が爪から透け赤紫・黒紫に見える事を爪下出腫(そうかけっしゅ)と言い内出血の状態です。
爪の線は黒に変化して爪が伸びるつれ先端に移動して薄くなり消えていきます。
血種が小さい場合は血液が吸収されますが血種が大きい場合は溜まった血液が化膿したり爪甲(そうこう)(ピンクの部分)が押し上げられて爪が変形すく事もあります。
【対処法】
基本的にはそのままでも問題はありません。変色した箇所は生え変わりと共に徐々になくなります。
しかし、爪や周辺が腫れて痛い、爪が剥がれそうな場合は受診して治療が必要になる場合もあります。
〖原因2〗加齢
メラニン色素の沈着・ストレスなどで血行不良をおこし、爪の下や爪母基(そうぼき)に細く薄黒い縦線が何本かできることがあります。加齢に伴い、50代を過ぎるとだんだんと目立つようになります。
これを「爪甲縦条(こうこうじゅうじょう)と言います。爪でわかる唯一の老化現象です。
【対処法】
基本的にはそのままでも問題はありません。
爪の保湿ケアなど基本的なケアで消える事もあります。黒い縦線が急に濃くなる変化があった場合は病院を受診してください。
〖原因3〗良性のほくろ
爪根本の爪母基にメラニン色素を作るメラノサイトが混入して、新しく作られる爪に黒い縦線が出たものを「爪甲色素線条」と言い、良性のほくろもこの一部になります。爪にメラニン色素が増加する事で黒い点・線が発生します。爪母にも少しメラノサイトが存在します、皮膚と同じくホルモン・薬剤などさまざまな原因・刺激でメラニン色素産生能が更新されると爪にも色がつき色素線条が現れます。カビが原因で(爪カンジダ症・爪白癬等)により爪母にある色素を生成する細胞が活性化させる場合もある。着色するとほくろ同様消える事はありません。
悪性黒色種=悪のほくろ(メラノーマ)に移行する可能性もあるので普段からよく状態を観察してください。
【対処法】
黒い縦線が濃くなる・太くなるなど変化があった場合は皮膚科専門医を受診してください。手足のほぼすべての指の爪に色素線条がある場合は何らかの内科的な病気の可能性もあるため検査受診が必要です。
悪性ほくろ=メラノーマ
悪性の高い皮膚がんの一種で爪床や爪周囲の皮膚に発症すると爪が黒く変色することがあります。
黒い部分は大きくなり、まだらな色調になるのが特徴です。進行すると爪が変形して割れる・剥がれることも。
肺・肝臓・脳に転移しやすいとされます。以下の症状を目安に受診をしてください。
・急激に黒い部分が広がっている
・最初は薄い1本が太くなり(目安は6ミリ以上)数本に増える
・爪の先端と根元で黒い線の色が異なる
・黒い縦線の色が濃くなる・濃淡がある
・根元が幅広で爪先にかけて細くなっている(幅が一定でない)
・爪周りの皮膚にも黒色斑が広がる(ハッチンソン徴候)
・黒い線が三角形に変化したり急に大きくなる
・黒い線の爪甲部分や爪先の黒い部分に亀裂・割れ・変形などが現れる
このような症状がある場合は進行が早い為早急に医療機関に受診してください。
〖原因3〗アジソン病
内分泌異常疾患が原因で爪の黒い縦線が現れる事があります。アジソン病は副腎皮質ホルモン(コルチゾール)の分泌が慢性的に低下する副腎皮質の機能低下をきたす疾患です。黒い線以外にも皮膚に色素沈着が見られます。
色素沈着は慢性の黒色化を特徴として、圧のかかる骨の隆起部・皮膚のしわ・傷跡などに認められる。
【対処法】
アジソン病の初期にみられる症状・徴候は筋力低下・疲労・起立性低血圧です。
複数の爪に黒い縦線が発生する場合は、アジソン病の可能性を考慮し、すぐに病院受診をしましょう。
内分泌系なので内科受診をお勧めします。血液検査・尿検査・ホルモン検査・腹部CT検査などが行われます。
加齢・悪性ほくろなどがありますから日頃からよく爪を観察する必要があります。
心配な場合はすぐ受診してください。『健康な爪』になるお手伝いをさせて頂きます。